残さず食べられる病院食

病院でのお食事は安全な食材を栄養管理がしっかりとした状態で提供されていることは一般的に知られていますが、そのお食事を患者さんが残しては意味がなく「すべて食べて初めて治療効果につながる」ということは意外に知られていないと思います。「食べること」は生きる上で必要不可欠ですが、ただ栄養が摂れればいいというわけではありません。患者さん一人ひとりに適切な栄養が摂れることはもちろん、患者さんの病状・状態に合わせて食べやすいように調理を工夫し、味や見た目にもこだわり、ときには季節の行事にまつわるメニューにしたりと、楽しく食事ができることを心がけています。入院生活中の楽しみになる食事を通じて患者さんの治療をサポートできればと思います。

入院中のお食事

配膳時間
朝食:8:00
昼食:12:00
夕食:18:00
温冷配膳車を使用し温かい食事は温かい状態で、冷たい食事は冷たい状態でお出ししています。

献立について

献立は36日サイクルメニューとなっていますが、季節ごとに旬な食材を献立に組み込み、月に1度、季節に合わせた行事食を提供するなど、少しでも患者さんに喜んで頂けるような献立を目指しています。また、治療食は糖尿病食、腎臓病食、心疾患食、肝臓病食膵臓病食、貧血食、胃術後食など13食種を常時用意しています。また、患者さんの病状に合わせて個別対応も実施しています。

選択メニューの実施

朝食は基本的にはご飯食になっていますが、嗜好に合わせてパン食をご用意しています。

嚥下困難食

咀嚼機能・嚥下機能のレベルに合わせて、ひと口大、きざみ、きざみトロミ、ペースト、固形流動食5段階の嚥下困難食をご用意しています。昼食時にはミールラウンド(嚥下回診)を行い、喫食量、嗜好、栄養状態、嚥下機能のレベル等を確認しています。また必要に応じて言語聴覚士による評価や、内視鏡による嚥下機能検査を行い、食形態を決定しています。
※嚥下=食べ物を噛んで飲み込み、胃に送ること

お祝い膳

産褥の患者さんを対象にご出産のメッセージを添えて十穀米をお出ししています(産後3日目)。マタニティー食では、朝食に焼き立てパンをお出ししています。

行事食

月に1度、季節の行事やイベントに合わせて行事食をお出ししています。また年に2回、料理が趣味である渡邊嘉久理事長自らがプロデュースするスペシャルランチを提供しています。

  • クリスマス
  • お正月
  • 敬老の日
  • 渡邊嘉久理事長
    プロデュースランチ

人間ドック食

検査後の時間を快適に過ごしていただけるよう、季節感を取り入れたお食事を提供しています。和食、洋食、当日メニューからお選び頂けます。 お食事の後にはデザート、飲み物をお出ししています。

入院・外来栄養指導(予約制)

糖尿病・腎臓病・肝臓病・脂質異常症・心臓病・高血圧症・妊娠高血圧症候群・小児アレルギーなど、病態ごとの食事内容を患者さんに合わせて具体的方法を説明いたします。患者さんにご納得頂けるまで継続的な相談、指導を行っています。

NST(栄養サポートチーム)

総合川崎臨港病院では2007年9月からNSTを導入しています。構成メンバーは医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士です。栄養状態の改善を図り、早期退院を目指して、各職種の専門性を生かしたサポートを行っております。
なお当院のNSTは、リハビリ科のスタッフが参加していることが特徴です。食事で口から栄養を摂ることが一番自然で効果的なのですが、症状によっては口からの栄養摂取が困難になる場合があります。嚥下機能が弱まると、誤嚥を引き起こして感染症のリスクが高まります。それを防ぐために、リハビリの療法を通じて嚥下機能の回復を行います。また、食事をする際の姿勢や食器から食べ物を運ぶといった動作、その人に合った食具の選択などもリハビリによる療法です。リハビリスタッフそれぞれの専門的な目線から、食事にかかわるすべての事を網羅できるのが当院のNSTであると考えています。