- 臨港病院の魅力を教えて下さい。
- 患者さんとの距離が近い点です。院内で患者さんとスタッフが世間話をしていることは日常的で、私も患者さんとついつい長話をしてしまいます(笑)。また、東邦大学医学部と連携を図りながら常に先進医療の技術を取り入れて実践していることも、患者さんにとっての魅力でもありますし、高度な医療技術を学ぶ機会があるという意味では働くスタッフにとっても魅力だと思います。新しい医療技術を学びながら、ひとりの人間として患者さんと接することができるので、医療従事者として高いスキルが身に付くと思いますよ。
- 現在の仕事のやりがいを教えて下さい。
- 自分自身が手術を担当して患者さんが退院することはもちろんですが、NSTの一員として執刀していない患者さんが回復していく様子に、組織としてのダイナミズムを感じます。各スタッフが一丸となり、それぞれの専門的な知見から患者さんにとっての最適な治療法を模索し実践していくというNSTでの活動を通じて、医師ひとりで病気を治しているわけではないということを実感しました。
今では、患者さんや各スタッフと一緒になってひとつのゴールに向かっていく連帯感は、自分の中で欠かせないものとなっています。 - 今後、臨港病院で実現したい夢は?
- 健康な人より活動が制限されているとは言え、患者さんもひとりの人間です。その人が大切にしている価値観やライフスタイルに沿った治療法で、自分らしい生活を送るべきです。たとえば当院では、過去に入院された方が描かれた絵画を展示しています。
絵を描くのが好きな方の作品の発表の場を提供することは、広い意味での「人生の質」の向上と言えるかもしれません。これからも患者さんの生活・人生の質の向上のためにも、患者さんやそのご家族、スタッフと一緒に、その人にふさわしい答えを探したいと考えています。
PROFILE
H12.3 聖マリアンナ医科大学医学部卒
衣笠病院
聖マリアンナ医科大学病院
川崎市立多摩病院を経て現職
日本外科学会外科専門医,日本医師会認定産業医